特集1 認知症の地域医療が変わる!
認知症の「入口問題」を解決する新たな地域医療・ケアの構築に向けて―「2012京都文書」「京都式認知症ケア」の取り組み
森 俊夫
1,2
1京都府立洛南病院診療部
2京都府立洛南病院認知症疾患医療センター
pp.25-30
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102396
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2012年2月12日、粉雪が舞う厳寒の京都。「京都式認知症ケアを考えるつどい」(以下「つどい」)で、私たちは「2012京都文書*1」を採択した。
「つどい」とは、「京都の認知症医療とケアの現在」をデッサンし、「認知症を生きる彼・彼女から見た地域包括ケア」に言葉を与えることを目的とした試みであった。京都で認知症医療・ケアに関わる多様な専門職と家族・市民で埋め尽くされた会場で、参加者1003人の拍手をもって文書が採択された場面は、京都の認知症医療とケアに“新しい形”が与えられていくことを予感させ、認知症の人が排除されない社会を幻視する瞬間となった。
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