特別記事
―訪問看護との協働で終末期を支えた―看護学生による小児訪問ボランティア
友田 尋子
1
,
森口 裕加
2
,
問本 弘美
3
,
日根埜谷 美里
4
1甲南女子大学看護リハビリテーション学部
2慶應義塾大学大学院
3阪南医療福祉センター阪南中央病院
4東住吉森本病院
pp.974-980
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102350
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入院している子どもに日常的な遊びを提供する活動を続けている、大学のサークルがある。看護学生が週に数回、1回2時間、小児病棟を訪問して子どもに遊びを提供するサークルであるが、そのサークルに、「在宅で過ごす終末期の子どもへの遊びを提供してほしい」という依頼があった。
在宅で過ごすそのAちゃんはがんの治療のために他府県から引越してきたため、コミュニティとのつながりは希薄であった。体力の低下に伴い、小学校への通学も短時間の保健室登校のみで、活発であったAちゃんは次第に家で過ごすことが多くなっていったという。そこで、楽しい時間を過ごし外との交流をさせたいという親の思いから、直接、ボランティアの依頼が来たのだ。
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