特集 保健婦活動とボランティア
ボランティアと協働する保健婦活動の視点
成木 弘子
1
1聖路加看護大学地域看護学
pp.867-872
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901656
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はじめに
阪神震災時には,全国から突き動かされるように集まった人々がボランティアとしてさまざまな活動をし,日常生活では見られなかった人々の温かさやパワーを感じました。最近では保健活動のさまざまな場面で,ボランティアの方々と一緒に仕事をする機会が増えてきています。また,地域保健法の中でも「ボランティア等」の積極的な発掘と活用の推進が考えられています,あたかも,介護力の不足を補おうとするかのように……。
筆者はあるボランティア組織と7年間一緒に活動をしていますが,現役の保健婦として関わりはじめたころ,「ボランティア組織を育てる」と何げなく発言し,ボランティアのリーダーの方から「育ち合う,育て合うでしょ!!」と,しこたま叱られた経験があります。
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