特集 地域包括ケアシステムの展望
―京都大原記念病院グループを訪ねて―オンデマンド型医療・介護パッケージサービス(八瀬モデル)の構築
編集室
pp.42-45
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102086
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京都大原記念病院グループ(医療法人社団行陵会、社会福祉法人行風会)は、「高齢者の生活を支えるため、急性期医療以外はすべてやる*1」との理事長の児玉博行氏の方針のもと、京都大原記念病院(京都市左京区)を中心に20余の介護関連事業所を運営している。
同病院(急性期病棟31床、回復期リハビリテーション病棟172床)は、総勢100人以上のセラピスト(PT・OT・ST)を擁する全国最大級の回復期リハビリテーション病院として、患者の在宅復帰を支援する拠点であり、またグループとして左京区を中心に京都市をカバーする在宅ケアの地域ネットワークを築いている点が大きな特徴である。老人保健施設、特別養護老人ホーム、有料老人ホームなど、施設サービスで計600床、訪問・通所サービス、居宅介護支援など、在宅でのサービス利用者は約4000人を数え、その人数比は地域医療の枠組みとしてバランスのとれた構成になっており、近未来の日本社会で必要な医療・介護モデルを先取りした比率でもある(図)。
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