特別記事
ドイツ介護施設を訪ねて
武井 麻子
1
1日本赤十字看護大学
pp.536-540
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901965
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ようやく桜が開花した今年4月,「食文化交流と介護施設見学」という一風変わったツアーの一行24名が,ドイツ北部の保養地エカンフェルデを訪れた.施設見学に先だって,一行はそれぞれ2,3人ずつに分かれて,エカンフェルデとその近郊に住むドイツ人家庭を訪問した.職業はさまざまだが,日本人との文化交流に関心をもつ,ごく普通の市井の人々のお宅である.しかし,ドイツでも有数の農業地帯,シュレスヴィヒ・ホルシュタイン地方だけあって,人々の生活は質素ではあるが豊かで,特にそのゆとりのある住環境は,ウサギ小屋に住む日本人からすれば,まさにため息の出るところであった.
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