調査報告
在宅で生活する脳卒中患者の閉じこもりに関連する因子の検討
大山 幸綱
1
,
吉本 好延
1,2
,
浜岡 克伺
1
,
吉村 晋
1
,
橋本 豊年
1
,
佐藤 厚
3
1厚生年金高知リハビリテーション病院リハビリテーション科
2高知女子大学大学院健康生活科学研究科
3高知女子大学生活科学部健康栄養学科
pp.850-853
発行日 2011年10月15日
Published Date 2011/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688102009
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目的:在宅で生活する脳卒中患者の閉じこもりに関連する因子を検討すること。対象:在宅で生活する65歳以上の脳卒中患者112名。
“閉じこもり”の定義:外出頻度が週1回未満の者とした。方法:閉じこもりの有無とその関連因子を、郵送による質問紙にて調査した。閉じこもり関連因子は計20項目であった。
結果:閉じこもりの患者数は19名であり、閉じこもりに関連する因子は、「連続歩行距離」、「介護サービス利用の有無」、老研式活動能力指標の「手段的自立」であった。
考察:在宅で生活する脳卒中患者の閉じこもりを予防するためには、社会サービスの導入はもちろん、連続歩行距離や手段的日常生活動作能力の向上など、包括的な対策の立案が必要である可能性が推察された。
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