Japanese
English
研究ノート
中国東北部A市における在宅高齢脳卒中患者の閉じこもりの実態とその関連要因
The Characteristics and Related Factors of Housebound in Elderly Stroke Patients in a City Northeast of China
邢 鳳梅
1,3
,
佐藤 和佳子
2
Fengmei X
1,3
,
Wakako Sato
2
1華北煤炭医学院看護学科
2山形大学医学部看護学科
3山形大学医学部研究科
1Department of Nursing, North China Coal Medical University
2Department of Nursing, Yamagata University, School of Medicine
キーワード:
閉じこもり
,
在宅高齢者
,
脳卒中患者
,
housebound
,
elder in community
,
stroke patients
Keyword:
閉じこもり
,
在宅高齢者
,
脳卒中患者
,
housebound
,
elder in community
,
stroke patients
pp.32-39
発行日 2008年11月1日
Published Date 2008/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
中国の在宅高齢脳卒中患者の閉じこもりの実態とその関連要因を明らかにするために,中国東北部A市の都市部における在宅高齢脳卒中患者218名を対象者として,訪問調査を行った.その結果,
1.中国A市において在宅高齢脳卒中患者の閉じこもりの割合は,調査対象者の全体の28.4%(62名)であることが明らかとなった.
2.閉じこもりの関連要因としては,単変量解析では,「年齢が高く,後遺症があり,外出に不自由感がある,ADLやIADLが低く,運動をせず,介護を必要とし,親しい友人がいない,近隣住民との交流がない,健康自己評価で健康でない,孤独感がある」(p<0.01),脳卒中発症2回以上(p<0.05)と回答した対象者の閉じこもりの割合が有意に高かった.
多重ロジスティック回帰分析結果では,閉じこもりの関連要因として,孤独感を常に感じている(OR=5.0,CI=2.3〜10.9),後遺症でしびれがある(OR=3.86,CI=1.0〜14.5),健康自己評価において健康でないと感じている(OR=3.68,CI=1.7〜7.9),運動しない(OR=2.94,CI=1.8〜4.7),ADLにおいてFIM得点が低い(OR=2.06,CI=1.3〜3.3)といった項目が正の因子として抽出された.
以上により,この状況を改善するため看護支援を実施していく必要性も示唆された.
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