連載 “ケースメソッド”でステーション経営の頭を鍛える!・9【最終回】
都道府県レベルで訪問看護の基盤を強化する方策とは?
小池 智子
1
,
大藪 毅
2
1慶應義塾大学看護医療学部大学院健康マネジメント研究科
2慶應義塾大学大学院経営管理研究科
pp.416-423
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101883
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今回で本連載は最終回である。これまで7つのケースを素材に、訪問看護ステーションの経営体力を高めるためにはどうすればいいのかを、それぞれのケースの当事者になりきって考えていただいた。いずれのケースも、ステーションの大模化や、ステーション同士のネットワーク化などによって訪問看護ステーションの経営基盤の強化に取り組んだものである。自分が経営者ならば何を問題だと判断し、どのような解決を意志決定するのか、さまざまな可能性に考えをめぐらし、知的シミュレーションを展開してきた。
さて、これまでディスカッションしてきた経営基盤の強化の方策には、個々のステーションレベルの経営努力によるもの、ステーション同士の連携など、訪問看護ステーション連絡協議会等の組織レベルの努力が必要なもの、そして地域や行政レベルの努力が不可欠なものがあった。
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