研究報告
訪問看護師の職業性ストレスの実態とニーズ―インタビューから得られた質的帰納的分析
小桧山 美子
1
1社会福祉法人秀峰会訪問看護サービス事業部
pp.312-318
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101849
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本研究の目的は、訪問看護師が抱えている職業性ストレスとニーズを把握し、今後の勤務継続支援に関する方略を探索することである。社会福祉法人S訪問看護事業部の7か所のステーションの看護師7人に半構造的個別インタビューを行ない、録音データから逐語録を作成し、コード化、分類しカテゴリーを抽出した。
その結果、【責任の重さを感じる】【無力感がある】【不足感がある】【24時間体制による拘束感がある】【ターミナルは葛藤と苦悩のくり返しである】【つねに緊張感がある】【衝撃を受けた】【職場の対人関係での葛藤】【心身のストレス状態を感じている】【説明と同意で利用者との信頼関係をつくる】【訪問看護が好き】【学びたい、成長したい】【相手を尊重するようにしている】【上司やスタッフに会話・指導を求めている】の14カテゴリーが抽出された。そのカテゴリーの関連性を検討し、図式化した。
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