特集 在宅だからこその“ラップ療法”
介護施設における褥瘡ケアとラップ療法―看護師・介護職といかに協働するか
大西 山大
1
1介護老人保健施設はっ田
pp.220-223
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101818
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ラップ療法は、2000年に鳥谷部ら*1が医療機器ではない食品用ラップを褥瘡治療に用いたことに端を発し、その後、介護施設や在宅で急激に広がってきた。私が当施設長に着任したのは2009年4月である。ラップ療法はすでに介護施設では広く行なわれており、私の出番などないものと高をくくっていた。しかし、現実は甘くなかった。褥瘡を有する利用者数・年間の発生件数の多さ、治療率の悪さと期間の長期化に驚いた。これらの改善を図るべく、ラップ療法をはじめとする褥瘡ケアに取り組み、一定の成果をあげたので報告する。また、そこで大きな役割を果たした看護師・介護職との協働について考えてみたい。
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