特集 在宅だからこその“ラップ療法”
【うちのステーションではこうしています!】家族と一緒につくる「自家製ドレッシング」―穴あきポリエチレンを用いた開放性湿潤療法
木下 真里
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1訪問看護ステーション愛美園
pp.218-219
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101817
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当ステーション(以下、愛美園)では、同一医療法人である大和クリニックとともに、2004年から鳥谷部俊一氏の創傷治療理論「開放性湿潤療法(OpenWet-dressing Therapy;OWT)」を褥瘡処置の1つの選択肢として取り入れています。
OWTは、平おむつを穴あきポリエチレン袋で包んだもの(以下、ドレッシング)を、微温湯で洗浄した褥瘡に貼るだけの方法です。栄養条件や除圧環境などをきちんと整えれば、このように簡易な処置内容で治療効果が得られます。そのため、大和クリニックと愛美園の褥瘡処置の「第一選択」になっています。また、愛美園から近隣の診療所の医師にOWTの資料を持参し、処置方法や治療理論を理解していただくことに努め、今では近隣4か所の医師から、褥瘡処置の際にOWTの指示が出る状況になっています。
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