特集 “はじめて”の在宅緩和ケア「準備編」
病棟とは違う“在宅だからこそ”のケアを目指そう―「在宅ホスピス緩和ケア基準」を作成して
二ノ坂 保喜
1
1にのさかクリニック
pp.14-20
発行日 2011年1月15日
Published Date 2011/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101763
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わが国にいわゆる“ホスピス”が導入されて30年になる。全国に200あまりの緩和ケア病棟ができ、各地で在宅ホスピスも展開されるようになってきた。その流れのなか、日本ホスピス緩和ケア協会では、2年半にわたる検討を経て、「在宅ホスピス緩和ケア基準」を作成した。
なぜ、あえて「在宅」に限定した基準を作成したのか? 緩和ケア病棟を主とした基準をそのまま在宅には適応できないのか? 筆者は委員として作成に関わり、その議論の過程に多くの学びを得た。本稿では、同基準の概要を紹介するとともに、この作成過程と、自身の実践から得た学び・問題意識をふり返り、今、ホスピス緩和ケアに関わる者がなすべきことを考えたい。
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