特集 たんの吸引,医行為をめぐる連携
訪問介護における人材育成の現状と課題―訪問看護と介護の連携・協働のために
上之園 佳子
1
1日本大学文理学部
pp.526-529
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101638
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訪問看護と訪問介護は居宅サービスの利用者が地域での生活を継続する要となる支援であり,包括的ケアのためには看護と介護の相互理解のもと連携・協働することが不可欠である。最近の動向として,2010年4月「特別養護老人ホームにおけるたんの吸引等の取り扱いについて」の通知など,「医行為」を中心とした介護と看護の役割分担や業務範囲について新たな展開がみられる。看護と介護の連携・協働のあり方が今後の重要な課題となることは必須である。
本稿では介護人材の育成と課題について考察することで,訪問看護との連携と協働の基盤となる訪問介護を担う人材への理解を深め,今後の介護職による医療的ケアの動向について示唆を与えたい。
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