特集 たんの吸引,医行為をめぐる連携
介護職に必要な医療の知識と技術―グループホームで開催した勉強会をふり返って
城 美奈子
1
1北海道医療大学認定看護師研修センター(皮膚・排泄ケア分野)
pp.520-525
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101637
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はじめに
介護の現場に人手が少ないという報道がされて久しく,法制化した介護福祉士も介護の職場を離れていく傾向です。世界に類をみない急速な高齢化が進む日本で,介護の現場がどのような状況にあり,ケアの質をどのように整えれば利用者が安心して“終の棲家”として身を置けるのか。これは世代を超えて考えなくてはならない問題です。
私の母は歳を経るごとに介護の手が必要となり,90歳から97歳で亡くなるまでの7年間,北海道網走郡大空町の福祉寮,生活支援ハウス,グループホームなどの介護施設でお世話になりました。札幌に住む私は,毎月2泊3日の日程で介護施設の母を見舞い,そこでできるだけの介護をしながら施設と介護スタッフ,そして利用者の方々をかいま見てきました。
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