特集 豊かな在宅ケアの実現に向けて いま,できることを!
バーンアウトする前に,現場からの声を伝えよう
網野 寛子
1
1東京都ナースプラザ
pp.28-30
発行日 2010年1月15日
Published Date 2010/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101507
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われわれ看護職の戦略不足
看護師の養成は,今や専門学校から大学教育にとって替わろうとしている。職業教育から教養教育へ軸足が移り,教育内容も高度化しつつある。大学院では学問としての看護の解明が活況を呈している。
しかし,医療の現場では依然として看護師不足に悩まされ,終息する気配がみられない。特に首都東京においては,離職率が平成19年で17.8%(全国は12.6%)と高く,新卒看護師の4割は,他県の卒業生に依存しており,18歳人口の減少と相俟って,今後の供給は極めて不安定な要素を抱えている。
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