特集 スタッフを定着させるために
どんな条件があれば就業を継続できるのか?―実態調査「訪問看護師の定着化を図るための要因」から
草場 美千子
1,2
1神奈川県看護協会立洋光台訪問看護ステーション
2前神奈川県看護協会訪問看護課研修班
pp.998-1002
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101484
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調査のきっかけ
近年,国は在宅医療を推進しているが,訪問看護ステーションの数は減少している。その理由の一つに訪問看護師の確保が困難という問題がある。
神奈川県ナースセンターによれば,2008年度1年間の県内訪問看護求人数は常勤・非常勤を合わせて634人であったが,実際にナースセンターを通して就業したのはわずか23人。また,県内の訪問看護ステーション常勤者の退職率は16.2%であり,病院勤務の看護師の12.4%と比較して3.8ポイント高い結果が出ている1)。
米国では看護職を引きつけ,高い定着率を維持している魅力的な病院をマグネットホスピタルと呼ぶ。同様に訪問看護ステーションにおいてもマグネットステーションができないかと考えた。
そこで,訪問看護ステーションのスタッフナースを対象に,どんな条件があれば就業継続できるか調査を実施したので報告する。
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