特別記事
老人ケアに活かせる紙芝居の可能性
遠山 昭雄
1
1紙芝居文庫「おっぺ舎」
pp.956-959
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101473
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紙芝居の記憶
おそらく,団塊世代から上の年齢の人たちにとって,紙芝居といえば「街頭紙芝居」のことを指しているといっていいに違いない。
放課後,学校から家に帰ると,どこからともなく荷台に木の箱を載せた自転車に乗ったおじさんがやってきて街角でカチカチと拍子木を叩いている。紙芝居屋のおじさんだ。子どもらは小銭を手ににぎりしめて家を飛び出していく。水あめ,型抜き,まっ赤に染まったイカの足やスモモを買い求める。それが木戸銭で,これから始まる紙芝居に胸をワクワクさせたなつかしい昭和の記憶がよみがえる。
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