特別記事
在宅ケアで腰痛にならないために―介護に必要な介助と福祉用具について
保田 淳子
1
1日本ノーリフト協会
pp.952-955
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101472
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ノーリフトの理念
日本ノーリフト協会は,介護・医療関係者の腰痛を予防するためにケア提供時には積極的に福祉用具・機器を使うことを推進しています。しかし,時々「ノーリフトだから……リフトを使わないのかと思いました」というような大きな勘違いや文法的な誤りを指摘されることがあります。それでも,あえて協会の名前にノーリフトを入れたのは,ノーリフト発祥の地,オーストラリアの理念を大切にしたいと思っているからです。
1998年,オーストラリア看護連盟(メルボルン支部)が介護・看護職の腰痛予防対策指針として“押さない,引かない,持ち上げない,運ばない,ねじらない”という5つのキーワードをもった“ノーリフティングポリシー(持ち上げない指針)”を制定しました。“ノーリフト”は,現場で腰痛予防対策を継続していく上での合言葉となったのです。
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