特集 ヘルスヒューマニティーズと看護
ヘルスヒューマニティーズの意義と看護における可能性
「人生紙芝居」を介したグリーフケア—ナラティブ・アプローチの考え方をもとにした実践例として
糟谷 知香江
1
1聖路加国際大学大学院看護学研究科
pp.600-604
発行日 2022年12月15日
Published Date 2022/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202047
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はじめに
近年,ナラティブ・アプローチの考え方は対人援助の諸領域においてかなりの程度定着しているように見える。本小論はナラティブ・アプローチの考え方をもとにした実践例として「人生紙芝居」を紹介することを目的とし,筆者のこれまでの研究の一部を再構成しつつ,人生紙芝居の特徴について新たに考察を加えるものである。本誌は看護学分野における研究という営みに関する雑誌であり,研究のテーマがどのように定まっていくか記すことにも一定の意義があると考えられる。そこで,筆者がこの研究に取り組むようになった経緯から述べていきたい。
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