グラフ
術前オリエンテーションを紙芝居で—神奈川県立こども医療センター学童外科病棟での試み
岩下 守
,
本誌
pp.234-239
発行日 1980年3月1日
Published Date 1980/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918896
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4-6歳の子どもに,〈手術〉前後のオリエンテーションをするのはなかなかむずかしい.ただコトバで説明するだけでは,具体的なイメージもわきにくいし,理解しているかどうかの判定にも迷うことが多い.そのうえ,日常業務の繁雑さと時間に追われて,看護婦の一方的な押しつけになりやすいオリエンテーションの現状では,術前処置の直前になって,精神的動揺(不安,おびえ)から泣いたり,拒否反応を起こしたりする子も少なくない.子どもたちの興味をひきながら,理解しやすい形でオリエンテーションをするにはどうすればいいか?
神奈川県立こども医療センター学童外科病棟で,毎日,幼児期から学童期までの子どもたちのケアをしている看護婦さんたちは,〈紙芝居〉を使ってみてはどうか?と考えた.これなら目(絵)と耳(コトバ)の両方から子どもたちに訴えかけられると──.
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