連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 救急搬送
石田 昌宏
pp.929
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101465
- 有料閲覧
- 文献概要
夏の政局,そして政権交代の余波でずいぶん遅れたが,ようやく来年度の診療報酬改定の議論が始まった。とはいっても,診療側の任期切れの委員の後任が定まらず,しばらくは様子見をしながらのようだ。年末年明けの突貫工事が目に浮かぶ。プラス改定の方向は決まっているようなので,検討に時間がかかる新規の加算等より,既存の点数のアップを中心に期待したいところだ。
さて,診療報酬改定に関する最初のテーマは世相を反映して,周産期医療と救急医療。いずれも重点的に評価すべきとの声が大きい分野である。周産期医療では,低体重などのハイリスク新生児の増加,NICUが満床のため母体・新生児搬送の受け入れが困難になっていることが課題として挙げられ,対応が検討される。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.