連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 暴力対策
石田 昌宏
pp.117
発行日 2007年2月15日
Published Date 2007/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100387
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医療事故など患者が被害者になることに対しての取り組みが盛んに行なわれているが,一方で看護職が被害者となる患者や同僚からの暴力も多く起きている。
日本看護協会が実施した「病院における夜間保安体制ならびに外来等夜間看護体制,関係職種の夜間対応体制に関する実態調査」「保健医療分野における職場の暴力に関する実態調査」によると,病院内での暴力・トラブルの発生頻度は昼夜を問わないこと,約6割の病院で夜間の安全確保に不安を感じている状況であること,保健医療福祉施設に勤務する職員のうち3割以上が身体的暴力や言葉の暴力を受けており「職場ではよくあること」と認識していること,職場内の暴力防止の対策が不十分であることなどが明らかになった。
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