連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 病院の実情
石田 昌宏
1
1日本看護連盟
pp.988
発行日 2002年12月15日
Published Date 2002/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901437
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来年の春から,大学病院などの特定機能病院の診療報酬が大きくかわる。今は入院料など1日当たりの点数に手術や処置など1回当たりの点数を加算,その合計で患者1人当たりの報酬が決まっている。しかしこれからは,診断群ごとの1日の点数が医療機関ごとに決められる。診断群ごとに点数を決めるので,同じ診断群であれば医療機関の体制の充実度や処置,検査の多少にかかわらず点数は同じとなる。また医療機関ごとなので同じ疾患の者に対して同じ診療行為を行なっても,入院する病院によって診療報酬は異なる。これを医療機関別の包括評価の導入といい,今までの診療報酬のあり方を根本的に変えるほどのインパクトがある。
今,厚生労働省はこの具体的な点数を決めるための調査を行なっている。10月16日の中央社会保険医療協議会に出された資料は,特定機能病院の実態を知るうえで興味深いので紹介する。
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