連載 訪問看護 時事刻々
今月の話題 看護“師”
石田 昌宏
1
1日本看護協会政策企画室
pp.137
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901447
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看護職の名称がかわる。今は,保健婦,保健士,助産婦,看護婦,看護士,准看護婦,准看護士と4職種7名称であるが,今年の春頃からは,「保健師」「助産師」「看護師」「准看護師」の4職種4名称とすっきりすることになった。
少し振りかえってみると,戦後GHQの下で,保健婦,助産婦,看護婦の名称について検討があった。その結果「……する女子をいう」と保健婦助産婦看護婦法に定められたことにあわせ,「婦」という字があてられた。しかし当時から働いていた男性である看護人も国家資格とする必要があり,ようやく昭和43年になって「看護士」が法制化された。このとき,法律の本則にある「……する女子をいう」という点を改正せず,付則で「男子である看護人については,この法律中看護婦又は准看護婦に関する規定を準用する」こととした。だから“婦”という字は変わることなく,男性には“士”が当てられることになった。平成4年の保健士も同様な手続きである。
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