連載 ヒト・モノ・バをつなぐ認知症ケア―今日のデザインの役割・15【最終回】
超高齢化社会のなかのデザインの役割
山崎 正人
1
1東海大学教養学部芸術学科デザイン学課程
pp.806-809
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101434
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
「するデザイン」と「使うデザイン」
●最終回にあたって
本連載も最終回を迎えました。連載前の準備期間から本誌13巻7~9号の執筆にかけて,母は尿路感染のために2度緊急入院をしました。2度目の入院では,治療も順調に進み,退院まであと数日というところで食事の摂取量が減少したことから,IVH(中心静脈栄養法)を導入することとなりました。このため,医療療養型病床への転院準備と特別養護老人ホームからの退所手続きが執筆と重なり,非常にしんどい連載のスタートでした。
そのような状況下でも無事に原稿を書き終えることができたのは,執筆前に綿密な計画を作成していたのが幸いしました。つまり,この連載の全体構想(長期計画)を立案させていたことで1編ごとの内容(短期計画)が決定でき,そして,その近編の内容の整合性(中期計画)も調整できたのでした。これは,看護や介護の領域で,基本計画を作成した後,患者や利用者の日々の変化に合わせて計画を調整することと通じるところがあるのではないでしょうか。
最終回の本稿では,全編のまとめと今後の研究の展開について説明します。
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.