連載 広汎性発達障害の理解と援助・1【新連載】
その人の特性に応じた環境調整と周囲の理解
細川 雅人
1
1大阪市城東区保健福祉センター
pp.326-329
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101310
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広汎性発達障害をもっていても,社会に適応できている人は多い。そのような人でも,心身に何らかの支障が出てくると,障害が表面化する。たとえば,40代後半から50代前半で,うつ病により職を失い,高齢の親を抱えて困っているという相談があって事情を聞いてみると,広汎性発達障害の特性によるストレスが原因だと推定される例がある。
このような人たちについて,定型発達者と同じように援助をしてもうまくいかない。効果的な援助には,障害特性に合わせた援助方法と環境調整が不可欠である。そこで,2つの事例を通して,その方法を考えてみることにした。ただし,紹介する事例は実例をもとにした架空の設定である。
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