特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part4 がんの進行と地域医療介護・在宅ケア—局所から全身へ
骨転移を伴う進行がんの生活支援と地域へのつなぎ—生活環境・社会背景に応じた調整と配慮
島﨑 寛将
1
1大阪国際がんセンターリハビリテーション科
pp.506-511
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200346
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がん対策基本法施行以降、わが国でも国民一人一人が正しくがんを理解し、共存する社会を築くことが求められている一方で、医療者の多くが骨転移を正しく理解できていない現状がある。「骨転移=末期がん」「骨転移=骨折(動いてはいけない)」というイメージが先行し、リハビリテーション職種や在宅を支える医療・福祉関係者の多くが骨転移に関連する悩みを抱える機会は多い。
地域で暮らす人々を地域で支える「地域包括ケア」が進められるなかで、がん患者が安心して地域で暮らしていくためには、より多くの関連職種が骨転移を正しく理解し、個々の患者の生活を支えることが重要である。本稿では、骨転移を伴う進行がん患者の生活と地域での暮らしに焦点を当てて、求められる支援のあり方について考える。
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