Japanese
English
◆総説
精神障害者の就労に関する機能の特性および特性に応じた就労援助
The Role of Occupational Therapist in Job Finding for Some Mentally-Ill Patients
丹野 きみ子
1
,
岡上 和雄
2
,
篠田 峯子
3
,
田中 節子
4
,
宮崎 和子
5
Kimiko Tanno
1
,
Kazuo Okagami
2
,
Mineko Shinoda
3
,
Setsuko Tanaka
4
,
Kazuko Miyazaki
5
1国立精神・神経センター精神保健研究所
2中央大学
3国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院
4県立精神医療センター芹香病院
5都立中部総合精神保健センター
1National Institute of Mental Health
2Chuo University
3Tokyo National Chest Hospital, School of Rehabilitation
4Kinkou Hospital
5Tokyo Mental Health Center
キーワード:
精神障害
,
行動特性
,
就労援助
Keyword:
精神障害
,
行動特性
,
就労援助
pp.130-137
発行日 1992年5月15日
Published Date 1992/5/15
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- 参考文献 Reference
要旨:精神障害者の就労問題は多くの人に障害を理解してもらうことにより発展する.身体障害と違い,精神障害は可視的な障害像を描くことは困難であるが,障害としての共通性を見い出し,就労の関係者に一般的言語を用いて伝達する必要がある.そこで精神障害者の行動特性を整理し,共通理解を持ちやすく,就労が継続しやすいタイプを現場の実践例の中から8例取り上げ検討した.事例の作業態度,作業能力のプラス,マイナス面,対人関係面での特徴を一般的な言葉を用いて説明し,事例に適した援助方法を積極的援助と部分的援助とに分けて実践したところ,これらの援助方法が復職ケースに最も有効,また他ケースにとっても就労の継続,職場定着に有効であるという結果が得られた.
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