連載 マグネットステーション インタビュー・16
理念とQOLの向上にこだわって―虹の訪問看護ステーション,熊野佐治子所長に聞く
木村 憲洋
1
1高崎健康福祉大学健康福祉学部医療福祉情報学科
pp.263-267
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101296
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命と人権を守る看護
木村 運営方針についてお聞かせください。
熊野 安全・安心の医療・看護,質の向上への努力ですね。それが信頼関係のベースになるかと思います。
それから,利用者様がその人らしくお過ごしになることへの支援,特に生活の質にかかわるところへの支援をとても大切にしています。利用者様によろこんでいただけると,私たちもよろこびを共有いたしますし,そのことで達成感を感じることができます。そしてそれが,スタッフのモチベーションにつながっていくのではないでしょうか。
また,経営理念を確かにもつようにしています。なぜなら,経営の健全化は,私どもの理念,「命と人権を守る看護」を実現・継続させる柱ではないかと考えているからです。
そして,情勢に対する認識を正しくもつこと。この複雑な医療・福祉をめぐる情勢のなかで利用者様と接していると,いろいろな問題を感じます。それらを代弁者として行政に訴えていくことも私たちの役割ではないでしょうか。
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