特集 在宅での薬の服用・管理を考える
薬剤師による訪問指導がもつ意義―先発完投型の在宅医療をめざして薬剤師の活用を
萩田 均司
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1(有)メディフェニックスコーポレーション薬局つばめファーマシー
pp.277-281
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101299
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今から20年ほど前,医薬分業は盛んでなく,街中の薬局で医療機関の院外処方せんを受け付ける件数は現在のように多くはなかった。病院や診療所では,院内で薬を受けとるために患者は長い時間待たなければならなかった。当時,病院や診療所の薬剤師は外来患者の薬を調剤するのに精一杯で,個々の患者に服薬指導などできる状態ではなかった。現在のように薬のリスクマネジメントを考えることもできない状況であった。
現在では,医薬分業の浸透により外来患者には薬局薬剤師が医師の処方内容をチェックしたり,患者の薬の副作用・相互作用をチェックしたりして,薬を有効かつ安全に渡すことができるようになり,病院や診療所の薬剤師は病棟での服薬指導が行なえるようになった。
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