特集 在宅での薬の服用・管理を考える
夕張での薬剤師の訪問活動とその効果
古田 精一
1
1北海道薬科大学社会薬学系地域医療薬学分野
pp.282-285
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101300
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2007(平成19)年3月に632億円の負債を抱え,財政再建団体入りした夕張市。同時に夕張市立総合病院の運営も破綻し,その運営も医療法人財団夕張希望の杜へ委譲され,新たに19床の有床市立診療所に40床の介護老人保健施設を併設した公設民営という形で再スタートを切った。以前の夕張市立総合病院は住民の安易なコンビニ受診と救急車の利用が多く,また入院患者もほとんどが社会的入院であった。そのため,疲弊した医師の退職が相次ぎ,医師不足により総合病院としての機能を全うできない体制になっていた。
日本一高齢化の進んだ市において動き出した医療と福祉の再生。そこでの薬剤師の訪問活動の実際について紹介したい。
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