連載 地域包括ケアシステムにおける訪問薬剤師・第1回【新連載】
訪問薬剤師の職能と薬剤師が在宅業務にかかわることの意義
大澤 光司
1,2
1株式会社メディカルグリーン
2一般社団法人全国薬剤師・在宅療養支援連絡会
pp.355-359
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200594
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約40年前から日本でも進み始めた医薬分業が徐々に進展し,平成26年度の処方箋受け取り率(医薬分業率)は全国平均で約70%に迫るようになった(図1)。そして在宅医療の分野でも,薬剤師による在宅での服薬に関する指導業務(以下,訪問薬剤管理指導)の実施も,少しずつではあるが進んできている(図2)。在宅での服薬管理には,薬の専門家である薬剤師の介入が必要だが,現時点では,その活動は十分とは言えず,薬剤師による訪問薬剤管理指導が行われていない場合,訪問看護師などが服薬管理を行っているケースが見られる。しかし多剤併用による,医薬品の相互作用や,併用禁忌などを適切に判断するためには,薬剤師の関与が非常に重要である。
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