セミナールーム・心療内科
催眠は学として成り立つか
石田 行仁
1
1専売公社東京病院
pp.62-63
発行日 1969年5月1日
Published Date 1969/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917597
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“催眼術”と銘うってテレビで舞台催眠が公開されている。ショウ的要素が多くなるのは必然的である。観衆の批評を聞いたり見たりしていると,筆者は(仕方がないが)その無理解な態度にヤルセない。
催眠に対する術者と被術者と第三者の無明が,“催眠法”の健全な発展を挫折させているのだと考えざるを得ない。もう一つは心療内科はイコール催眠医学との誤解と,催眠療法の過大評価とにある。不当な扱いをされている催眠現象に同情を感じている。
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