特集 在宅で褥瘡をつくらない
在宅での褥瘡ケア―訪問看護と在宅ケアチームが連携を試みた事例から
名取 芳子
1
,
斎藤 千代子
2
,
作田 和子
2
,
藤井 里恵子
2
,
山岸 操
2
,
山村 佳代
2
1小石川医師会居宅介護支援事業所
2小石川医師会訪問看護ステーション
pp.645-650
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101131
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訪問看護をしていると,最近でも褥瘡を併発しているケースに遭遇する。褥瘡ができてしまった方の全身状態の観察も含めて訪問看護の依頼をいただくことも多い。依頼のほとんどはかかりつけ医,担当ケアマネジャーからだが,退院するにあたって入院先の病院や家族から直接依頼されることも増えてきている。褥瘡の程度はさまざまで,発赤程度のことも巨大褥瘡となっていることもあるが,いずれの場合も当ステーションでは早期の対応を第一に心がけている。
2000(平成12)年に導入された介護保険も広く普及し,在宅で療養されている方のほとんどは介護保険を利用されている。在宅での褥瘡ケアにおいてはケアプランに必ず訪問看護を入れる。そうすることで在宅ケアチームと連携した褥瘡ケアが可能になるからだ。褥瘡が急性憎悪した場合には,医師の特別指示書による医療保険での対応となる。
本稿では在宅ケアチームと連携して創の改善を見た3例を報告する。
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