研究報告
介護者による気管内吸引カテーテル管理の現状と課題
渡邉 久美
1
,
犬飼 昌子
1
,
千田 好子
1
,
野村 佳代
1
,
岡野 初枝
1
,
林 優子
2
,
中西 代志子
1
,
菅崎 仁美
3
1岡山大学医学部保健学科
2京都大学医学部保健学科
3岡山訪問看護ステーション看護協会
pp.666-673
発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100189
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
在宅療養患者の増加により,在宅における感染管理は今後さらに重要となるが,在宅での感染管理に関する研究,資料は未だ少ない。
在宅における感染管理については,病院・施設での知識や経験を在宅の場でそのまま適応できないことが多く,気管内吸引カテーテルの管理方法もその一例である。
気管内吸引カテーテルの管理方法について言及した指針などは存在するが1-3),現状ではさまざまな議論があり4-6),一定の結論に達していない。また,これらのガイドラインがどのように現場へ導入されているかは不明であり,訪問看護師による介護者への指導内容も,統一できていないことが予測される。
訪問看護師による患者家族・介護者への関わりや,在宅における気管内吸引に関する感染管理の実態が明らかにされていないことから,我々は,その実態を把握する必要があると考えた。そこで本研究では,気管内吸引を必要とする在宅療養患者の介護者による,気管内吸引カテーテル管理の現状と課題を明らかにすることを目的とした。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.