焦点 感染予防に関する看護研究
研究
気管内吸引における流し水の清浄度に関する研究
佐藤 鈴子
1
,
高橋 泰子
2
,
富取 こずえ
1
,
横森 美和
1
,
山田 奈緒美
1
,
後村 雅子
1
,
大橋 真理子
1
,
小島 通代
3
1東京大学医学部附属病院看護部
2東京大学医学部附属病院看護部・手術部
3東京大学医学部健康科学・看護学科
pp.276-283
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900205
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はじめに
気管内吸引操作は手技および用具の清潔を旨とするが,気管内吸引時に使用する吸引カテーテルは,1回ごとに使い捨てのティスポーザブル製品を用い,また,その際吸引カテーテルを湿らせるために使用する洗浄水はそのつど準備することが清潔管理上は最上と考える。しかし,慢性疾患患者や長期入院患者では財政的問題や病室内設備,医療廃棄物の処理問題などから吸引カテーテルと洗浄水を繰り返し使用することが多い。我々は対象病院において,気管内吸引操作の現状を調査すると共に,吸引カテーテルの洗浄に使われる吸引用流し水について,その清浄度を調べ汚染対策を検討したので報告する。
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