連載 リフレッシュのすすめ・1
平澤家の日常
平澤 由美子
1
1わくわく訪問看護ステーションゆうき
pp.56-57
発行日 2005年1月1日
Published Date 2005/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100049
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仕事を終えて帰宅してみると……
リフレッシュのすすめ……と言われても,仕事と家事と育児に追われている私には,そんなものは見あたらない。仕事から離れてみれば当然行き着くところは家しかないのだが,ふと見渡してみると,パソコンの前には長男がドカンと居座り,次男は寝そべりながらテレビを見ている。夫は,これまたテレビを見ながらビールを飲んでくつろいでいるではないか!私はといえば,帰って玄関をあけたとたん,投げられっぱなしの学生かばん2つと,汚れたユニホームを見てため息をつき,帰ってからしばらくはコアラのごとく離れようとしない幼い娘を片手に抱きかかえたまま洗濯物を取り込み,夕食の支度に追われている。仕事を離れて,という意味では,確かにその日の仕事の内容も,「これは大事なことだから明日連絡しなくちゃ」なんて考えていたことも,すべて吹き飛んでしまう慌ただしさである。こんな家庭は私にとって癒しの空間になっているのだろうか?
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