特集 医療連携は看護から
21世紀の医療連携の展望と課題―特に看護連携に着目して
武藤 正樹
1
1国立長野病院
pp.658-663
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902332
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はじめに
2000年4月の診療報酬改定で,医療連携がこれまでになく病院関係者の注目を集めることとなり,ちょっとしたブームとなっている。そのなかでも4月改定で新設された「急性期病院加算」取得要件(表1)である(1)紹介率30%以上,(2)平均在院日数20日以内に注目が集まった。この要件を病院がクリアすることで,診療報酬上の急性期病院加算というボーナスが,入院患者全員に対して155点(14日以内)がつくことになった。このボーナスは病院経営冬の時代といわれる昨今,元手なしの病院の増収策として注目を集め,いまやこの2要件クリアが,急性期病院をめざす全国すべての病院の当面の目標となっている。たとえば,長野県内のある日赤病院では,この2要件を達成するために,歯の健康の8020運動をもじって「3020運動」と呼んで全病院あげて達成に努めたくらいだ。
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