調査研究
高齢者の保健・医療・福祉施設における感染症問題に関する調査研究
吉岡 洋治
1
,
齋藤 ゆみ
1
,
峯岸 由紀子
1
,
駿河 絵理子
1
,
菊池 謙一郎
1
,
小平 京子
1
,
古地 順子
1
,
大久保 祐子
1
,
岩井 知子
1
,
熊地 美枝
1
,
村上 礼子
1
1自治医科大学看護短期大学看護学科
pp.914-919
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902287
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はじめに
人口の高齢化に伴い,医療,看護や介護を必要とする高齢者が増加し,高齢者の保健・医療・福祉の各施設の需要が高まっている。また,2000(平成12)年度からスタートした介護保険制度においては,高齢者の保健・医療・福祉の各施設は,対象施設となり,施設の方針,施設内の設備状況,医療,看護,介護の質などが改めて問われ,高齢者の各施設は,今重要な局面を迎えている1-2)。
このような状況の中,38年ぶりの結核登録患者数の増加,結核の集団発生,インフルエンザの流行,MRSAの感染など,集団生活を余儀なくされる施設での感染に関する問題がクローズアップされてきている。特に,体力の弱い高齢者が多く入所している高齢者施設においては,時として,重大な結果を招くケースもあり,その対策は緊急かつ必要性を迫られているといえる3-5)。
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