特集 専門看護師の導入と定着のために
座談会 専門看護師をいかに組織で生かすか
田中 由紀子
1
,
小島 恭子
2
,
粕田 孝行
3
,
深沢 裕子
3
1横浜市立市民病院看護部
2北里大学病院看護部
3長谷川病院看護部
pp.872-880
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902280
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
専門看護師導入のいきさつ
──まず,看護管理者として,専門看護師(以下CNS)導入から現在までの流れで,どういった課題に取り組まれ,現状をどう感じておられるか,各病院の背景を踏まえてお話いただきたいと思います。
田中 私どもの病院は公立なので,予算は行政がつくっています。ですから,病院での取り組みや改革も,行政の理解なくしては一歩も前進できません。そうしたなか,1991年に市立病院の看護部長たちが集まる会議で,看護の問題は看護職が主体性をもって改革していかなければいけないし,それを実現させるために,行政部門にも看護職を置くことの必要性が認められ,看護業務担当係長が位置づけられました。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.