特集 看護補助者との協働
看護助手の中央化―材料部所属で看護補助業務を見直す
後藤 美弥子
1
,
山本 博子
1
,
浅野 水器子
1
1徳島大学医学部附属病院
pp.841-846
発行日 1998年11月10日
Published Date 1998/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902255
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はじめに
当院は,病床数670床,病床稼働率87.1%,看護婦数385名の大学病院である.新看護体系は2.5対1のA加算をとっている.看護部は,ハートフル・ケア,すなわち「心のこもったあたたかい親切なケア」をキャッチフレーズに,良質の看護を提供することを目的として,モジュール型受け持ち方式・プライマリナーシングを取り入れている.そして,ベッドサイドケア,特に日常生活行動援助を重視し,看護婦の責任とやりがい,患者の安心と満足をめざして「看護婦が看護業務に専念できる条件づくり」のための種々の業務改善を行なってきた.
また,1995年からは,21世紀をめざした新しい理念のもと,病院の再開発計画が3年を1期とする4期12年間の期間でスタートした.第1期病棟構想では,特定機能病院としての高度医療提供のため,36床の集学治療病棟と周産母子センター(NICUを含む)構想が決定され,1998年10月に完成した.この方針に従って看護機能を見直し,PPC(疾病段階別患者ケア)看護体制への移行を含めた業務の再編成の必要に迫られることになった.
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