特集 看護業務のスリム化
看護助手が行う看護“補助”業務について考える
岸本 まき子
1
Makiko KISHIMOTO
1
1済生会横浜市南部病院看護部
pp.330-334
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900073
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はじめに
今,看護婦不足は深刻な社会問題として各方面で取り上げられている.しかし具体的な解決策は打ち出されていないような気がする.高齢社会の到来に備えて,まためざましく発展変革する医療の重要な役割を担う看護職のこれからのあるべき姿について,もっと検討を加え,抜本的な改善をする必要がある.即ち,現在看護婦の置かれている立場が,時代の進展に伴って,社会的,経済的,労務管理的な見地から妥当なものであるかどうか再検討すべきである.
その中でも最優先に手をつけたいのが,業務改善である.厚生省で看護業務検討委員会を発足させこの問題に取り組んでいることは喜ばしい限りで,是非好ましい答申を期待している.看護業務のスリム化について筆者も少なからず関心を抱いている1人であるが1),今回は外注委託と看護業務,特に看護補助者の委託外注の経験から,現状と今後の展望について述べる.
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