今月の表紙 臨床細菌検査
Capnocytophaga属
猪狩 淳
1
1順天堂大学医学部臨床病理学教室
pp.982-983
発行日 1994年9月15日
Published Date 1994/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902083
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Capnocytophaga属は,以前は偏性嫌気性菌として知られていた紡錘状のグラム陰性桿菌である.しかし,発育に高濃度の炭酸ガスを要求する通性嫌気性菌であることが証明されCapnocyto-phagaと命名された.Capnocytophaga属は現在DNAの相同性により,C.Ochracea,C.Gingi-valis,C.sputigenaの3種に分けられる.
本菌はヒトの口腔内に常在する.グラム陰性,紡錘状あるいは細長い桿菌で,臨床材料のグラム染色標本で好中球内に貧食されている像が認められることがあり,病原的意義が高い.
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