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中央材料室の業務について
福田 きよ子
1
,
服部 久子
1
1国立療養所静澄園
pp.74-79
発行日 1955年4月15日
Published Date 1955/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909798
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緒言
我国に於ける,中央材料室業務の発足は,終戦後著明なる2,3の綜合病院に始められたのを嚆矢としてその歴史は誠に浅い。まして国立療養所の如く結核治療を目的とする特殊病院に於ては,本業務の発足は更に一般病院に比し立ち遅れの感が深い現状である。
中央材料室業務の主なるものは,(1)注射器注射針の滅菌整備保管
(2)包帯材料の減菌消毒及び再製
(3)処置用機械器具の整備保全
(4)検査用機械器具の整備
(5)以上の諸機械諸材料の貸出及び受領業務等であるが,今迄の中央材料室業務に関する報告は木崎氏が病院に於ける中央材料室の設置場所及び設備すべき機械,器具について一般的に報告した以外には,基礎看護教本の如き成書に簡単に記載されたのみで,中央材料室業務全般にわたる綜合的な研究は勿論,個々の業務についても詳細な報告には接して居りません。
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