緊急対談
制度改正の中で看護はどのように変わるか(1)
高橋 美智
1
,
森山 弘子
2
1日本看護協会中央ナースセンター
2東京大学医学部附属病院看護部
pp.268-279
発行日 1994年7月15日
Published Date 1994/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902239
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1994年4月および今年10月以降の診療報酬改定や制度改正が,看護界にとって,さまざまなしかも重要な問題を包含していることは,各方面から指摘されている.とりわけ,いままで看護界では,看護の質と量に関して,指標とされてきた基準看護を含む,いわゆる3基準の廃止の動きは重要な問題であろう.特に,基準看護の見直しの議論の中で,看護婦と准看護婦の区別がされずに「看護職員」として括られているが,法的には問題はないのであろうか.また,特定療養費制度の拡大に伴い,看護も対象となっていくとすれば,その中身はどのように判断されるのか…….
看護界にとっては,基準看護の見直しをはじめ,数十年振りの大幅改定である.今回の改定に関して,看護者,とりわけ管理者はどのようにとらえているのだろうか.
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