看護管理 理念と実践
総合診療部における看護の役割―看護の理念の実現に向けて
貝路 文江
1
1京都大学医学部附属病院
pp.396-400
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902217
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はじめに
京都大学医学部附属病院に総合診療部が開設されたのは,1993(平成5)年4月であり,1994(平成6)年10月より外来棟1階の1室で外来診療を開始した.当時は教授,助教授,講師の各1名で看護婦は,夜勤婦長が交替で当たった.半年過ぎた4月現在では,医員,スタッフも増え1名の看護婦を配置し,外来患者も増えて入院ベッド10床を持つ診療科となった.
この総合診療部が設置されたのは,1998(平成10)年に新外来診療施設棟が新築される構想に大きくかかわっている.新外来構想は,総合外来と専門外来に分かれ,総合診療部が外来の窓口となり,1次,2次医療を行ない,専門外来はより高度な3次医療のための外来となる.看護婦は現状のような事務的業務は行なわず,特殊診察室,処置室,手術室,看護相談室等に配置され,看護部の理念にそって看護相談,健康教育,継続看護,診療介助を行なう,という構想である.
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