特別座談会
大学における総合診療部の役割
齋藤 英彦
1
,
福井 次矢
2
,
小泉 俊三
3
,
泉 孝英
4
1名古屋大学医学部第1内科
2京都大学医学部附属病院総合診療部
3佐賀医科大学総合診療部
4京都大学胸部疾患研究所環境呼吸器病学・第2内科
pp.239-247
発行日 1995年3月15日
Published Date 1995/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414901454
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泉「大学における総合診療部の役割」と申しましても,そもそも大学病院のわが国における医療において果たすべき役割は何かという根本的問題があります.しかし,今日は,まず総合診療部の診療体制について具体的なお話をうかがい,その後で今後のわが国における大学病院のあり方,総合診療部のあり方を議論したいと思います.
まず最初に,名古屋大学の第1内科教授の齋藤先生にお話いただきます.先生は良い意味でも悪い意味でも,明治以来のいわゆるナンバー内科の教授の座におられる方です.1994年の新潟市での第91回日本内科学会の講演会パネルディスカッション「日本の大学における内科学講座は如何にあるべきか」では,パネリストのお一人としてご発言され,いろいろ具体的な提案をなさっていますが,大学の総合診療部(J1)に関してどのようなイメージを持たれているか,内科学の教授というお立場からお話しいただけませんか.
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