特集 看護の質の評価
機能評価をどう活用するか
病院の理念,経営方針の実現を目指し現場に即した方法で
梶原 和歌
1
1医療法人近森会近森病院
pp.318-320
発行日 1998年4月1日
Published Date 1998/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902375
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はじめに
医療法人近森会の中心となる近森病院は1997年5月13日,訪問審査を受け8月1日付で一般病院種別Bで全国では3番目,高知県では初めて「地域が必要とする各領域の医療において基幹的・中心的な役割を担い,高次の医療にも対応しうる病院」として認定をもらった.看護の改革に取り組んだこの10年は普通看護から基準看護,新看護2:1(A)と県に申請書類が提出されなかった年がないほど申請→実地調査→認可の推進を繰り返してきた.それは高齢社会への対応として国の保健医療福祉施策の変革と医療費抑制政策の嵐をくぐり抜け,きたるべき21世紀への受け皿作りのための変革の始動でもあった.
特に当院は表のように近森外科からスタートし,高知市の3分の1の救急患者を受け入れて,急性期医療を中心に,空床があればどんな状態の患者でも受け入れる対応を40年近く行っていたので,当然医師の権
限が強く,看護は診療の補助で手いっぱい,という様々の問題を抱えていた.
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