焦点 モジュール型継続受持方式
機能別から受持制に変えて―看護婦の意識の変化
藤本 美智子
1
,
村田 寛子
1
,
山野内 あや子
1
1労働福祉事業団鹿島労災病院
pp.375-378
発行日 1995年9月15日
Published Date 1995/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902214
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現状の看護提供方式の問題点
当病院で今まで採られてきた看護方式は,チームナーシングに名を借りた機能別看護であり,日替りリーダーが患者全員の検温をし,記録を書き,スタッフは処置,業務を機能別にこなす毎日であった.こうした方式に対して臨床現場では,次のようなさまざまな意見が出ていた.
「申し送りに時間がかかる」「診療補助や処置に追われ,ベッドサイドケアや本来の看護をする時間がない」「業務優先で患者カンファレンスが定着しない上,積極的な発言が聞かれず,盛り上がりに欠ける」「リーダーシップをとれる人が少ない」「看護過程の展開が十分にできない」「職場に勉強する雰囲気が少ない」「スタッフのレベルに差がある」「多忙感が強く,仕事に喜びを感じられない」「継続した看護が行なわれない」
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