連載 公立富岡総合病院・青木孝子―その人と実践・4
改革への胎動・初期の業務改善
林 千冬
1
1群馬大学医学部保健学科
pp.75-79
発行日 2002年1月10日
Published Date 2002/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902112
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──職場をより良く変えねば
富岡厚生病院に着任してすぐから,青木の第一の任務は看護職員の「人集め」であった。時に情けなさに涙しつつも,その苦労をチャンスとし,身を粉にして良い人材を探し回り,そして得た新人を守り育てることに腐心した青木。しかし,一方ではもちろん「どんなに良い教育を受けた人を連れてきても,働く場の仕事内容や仲間が良くないと,良いナースには育たない」ことも十分承知していた。当時を振り返って青木は言う。
「『朱に交われば赤くなる』『水は低きに流れる』という言葉があります。人間は働く仲間に左右されるものです。成長もするし悪くもなります。やはり今の現場を,向上心のある看護レベルの高いものにしなければと考えました」。
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